PB（プライベートブランド）商品の委託生産

PB商品委託生産サービスを利用すると、自社工場を持たずにプライベート・ブランドを立ち上げられるというメリットがあります。コンビニやスーパー、ドラッグストアなどで普段取り扱っている商品のほとんどは、それぞれのメーカーなどから仕入れたものです。そのため、PB商品の製造を始めるには、専用の工場を用意しなければなりません。工場を建設するには、広大な土地が必要になりますし、流通することを考えるとインフラが整備されていることも土地選びの重要な条件です。

土地の購入や工場の建設をすべてゼロから準備する場合は、時間も費用もかかります。しかし、製造をすべて委託すれば、準備に時間を費やすことなく短期間でPB商品の販売が可能です。特に、販売を急ぎたい商品なら、本来かかるはずの準備期間を大幅に短縮できるでしょう。また、コストも大幅にカットすることができます。PB商品委託生産サービスは、費用と時間の両方を抑えて自社のオリジナル製品を製造できる点が大きなメリットです。

また、すでに持っているノウハウや豊富な経験を製造に活かしてもらえる点もメリットの一つといえます。自社でゼロから立ち上げる場合、新たな事業部としてスタッフを募集し、育成から始めなければなりません。PB商品を販売させるまでには、まず商品の企画から始まり、材料の選択、製品パッケージのデザインと印刷、流通するための梱包材の調達、さらに生産された製品の保管倉庫の確保など、さまざまな準備が必要です。それらをそれぞれ外注に出すことも可能ですが、ワンストップでPB商品委託生産が可能なサービスを利用すれば、個別に外注先を探す手間も省けます。

PB商品は、顧客の反応などによっては途中で販売を中止することもあるでしょう。ニーズがなくなったことで、製造そのものを終了することも十分あり得ることです。そのような場合でも、委託生産であればリスクを抱えずに済みます。もし、自社で専用の工場を所有するなら、PB商品の製造を終了した後の使い道に困ることになります。売却や賃貸に出すといっても、すぐに買い手や借り手が決まるとは限りません。しかし、そもそも工場を所有しないままPB商品の製造ができていれば、発注をやめるだけでいいのです。